『弥次さん!喜多さん!東海道膝栗毛!』

実施日 平成17年3月13日(日)
場所 静岡・焼津「蔦の細道」
担当 高橋

蔦の細道
静岡市丸子の里の西はずれの宇津の谷峠は、「宇津の山ごえ」といわれる静岡の古道で、遠く1100年前の平安時代から鎌倉時代を過ぎ、室町時代にいたる700年間、都と東国を往来する旅人が利用した道でした。静岡市と志太郡岡部町との境の峠道で宇津の谷トンネルの手前の左脇から入るのが「つたの細道」です、当時の紀行文などの文献に記録されています。「伊勢物語」の作者、在原業平(ありはらの『明治トンネル』に向って出発進行!なりひら)は、駿河の国に入った。名高い宇津山にさしかかって、行く手を見ると、これから分け入ろうとする山道は木々が生え繁った暗い細道で、蔦や葛が延び絡んで心細く、とんでもないところへ来てしまったものだ、えらい目にあったと思っていた時、修行者に出会った。その人に「おや、思いがけない、まあどうしてこんな山道へおいでになりましたか」と声をかけられてよく見れば見知った人だった。そこで、これ幸いと手紙を書いて京都の知人のところへ届けて貰った。「駿河なるうつの山べのうつつにも夢にも人に逢わぬなりけり」この手紙のように当時は蔦かずらの繁った暗く細い峠道であったことがわかります。 「道の駅・宇津ノ谷峠」のトンネル側のはずれに上り口があり、そこから険しい山道をたどると約20分で峠に至ります。峠には業平の歌碑が建っています。ここまで登ってくる道筋は古代のそのままではないでしょう。植生も全く異なっているはずです。それでも遠い昔の峠越えの難渋さを十分に偲ぶことはできます。峠から再び道の駅へ下り、うっ蒼とした林の道を抜けて宇津ノ谷の明るい谷が開けたとき、思わず「やれやれ」と口に出ました。昔の旅人も眼前に谷が開けたとき、どんなにか安堵したことでしょう。
宇津谷峠
往きには、遠く平安時代から宇津谷峠越えの主要であった「つたの細道」を歩き、昔の人たちの通行の苦労を偲ぶと共に森林浴を楽しみ、 帰りには、弥次さん、喜多さんの歩いた旧東海道を散策。昔の人の通った街道・里山を通して、森林散策・森林浴によるリラックス・タイム。 *コースは、整備された自然歩道で、初心者には森林浴を体験するにはとても、恵まれた場所です。山歩きに慣れていないご家族でも半日で帰ることができるコースです。
蔦の細道公園の東屋でネイチャークラフト・タイム
森にある自然素材を使ってクラフトを行いました。木の実のキーホルダーを作ったり、木の実で熊さん人形を作ったりしました。 歩き始めは、花粉の飛散も少なかったので問題なかったのですが、気温の上昇と共に花粉の飛散が始まり、花粉症のお子さんが、苦しむ様子もありました。また、各家族に一名のスタッフが付く事が出来、安心感があったと思います。欲を言うならば、フリーに動けるスタッフが、あと2〜3名いるとより良いものになると感じました。
『明治トンネル』に向って出発進行!
明治のトンネルの静岡側には小さな公園があり、宇津ノ谷峠のパノラマ模型や案内板があって、峠とトンネルの歴史を詳しく知ることができます。 トンネルに続く道には車止めがあって、バイクも車もトンネルを通過することはできません。公園に駐車場があります。 明治のトンネルが赤レンガ作りで、時代を感じさせますが、大正のトンネルは度々改修されているのでしょう、ごく普通のトンネルです。ただ、静岡側に「道隧谷津宇」と、右側から書かれた銘板が掲げられているのが、唯一それらしいものかも知れません。